2025年3月、私たち株式会社エンバイロ・テック・インターナショナルは社員研修の一環として、タツノ株式会社様の横浜工場を見学させていただきました。タツノ様は、ガソリン計量機をはじめとする各種サービスステーション機器やシステムを製造・販売されている、業界をリードする企業です。このたびの貴重な機会を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
最先端の技術と安全性へのこだわり
まずは工場内のショールームにて、ガソリンの特性について、映像とともにわかりやすく丁寧なご説明をいただきました。計量機の内部構造やポンプ、メーター、モーター、カウンターの連動による仕組みも間近で見せていただき、安全性や正確性を支える設計を学びました。
また、給油中の車両が誤って発進してしまった際のリスクを想定した安全継手の設計には、安全を最優先とするタツノ様の姿勢が強く感じられました。
ガソリンの蒸発を回収する環境配慮型のべーパー回収機能付き計量機や、荷卸し時に発生する蒸気を回収する「エコステージ」装置については、その回収効率の高さに驚きました。
さらに、在庫情報をリアルタイムで把握できるPOSシステムや、油種識別機能を備えコンタミ事故を防止するハイテクローリーなど、技術革新により安全性と効率性を両立している点に感銘を受けました。
創業当時の計量器に触れて
レトロ計量器の展示では、大正11年に製造された日本初の手動式計量器を実際に動かして見せていただきました。創業から100年以上にわたり蓄積されてきた技術と、その進化の過程を肌で感じることができました。
地下タンク・油面計展示からの学び
地下タンクのコーナーでは、二重殻構造やFRP内面ライニング、高精度液面計の仕組みについてご説明いただきました。高精度液面計については、デモを通じてその精度の高さを実感しました。プロジェクションマッピングによる演出も印象的で、タツノ様の想いやビジョンが視覚的にも伝わってまいりました。
世界に広がる技術と品質
次に見学させていただいたのは、工場内の製造現場です。計量機のパーツ製作から組み立てまでの工程を順に見せていただきました。パーツの加工は機械によって効率的に行われていましたが、組み立ては手作業で丁寧に仕上げられており、最新技術と熟練の職人技がバランスよく共存する現場に触れました。
出荷を待つ計量機が国内向けのみならず海外向けにもパッキングされており、タツノ様が計量機市場において世界第3位というグローバルな存在であることを実感しました。
学びを今後の業務に活かすために
今回の見学を通じて、私たちはガソリンスタンドにおける設備や仕組み、そしてその裏側にある高い技術力と安全への徹底した配慮を深く学ぶことができました。
SIR（統計学的在庫管理）の専門アナリストとしては、計量器の器差やべーパー回収機能、油面計のデータ取得等が日々の在庫量・販売量・荷卸し量による分析精度にどのように影響するかを、より具体的に理解することができました。今後は、現場で得た知識を活かし、より精緻な分析を通じてお客様へのサービス向上につなげてまいります。
最後になりますが、今回の見学を通じて得られた多くの学びと気づきは、私たちにとって大きな財産となりました。貴重な時間と機会をくださったタツノ株式会社様に、改めて深く感謝申し上げます。
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